さて、前回の続き。ソフトの使い方がよくわからなかったので、マニュアルをちゃんと読もう、というところで終わっていた。が、このソフトの(紙の)マニュアルは基本的なことが書いてあるだけで、詳細はオンラインマニュアルを読めということだった。が、このマニュアル、できがいまいちでわかりにくい。しょうがないので、ソフトを操作しながら、なんとかやってみることにした。
今回大きめの画像が多くてごめんなさい。
さて、まずは、カセットプレーヤーを接続したライン入力から録音できるようにしなくてはならない。
これは、コントロールパネルの“サウンドとオーディオデバイス”で設定する。“オーディオ”タブを開き、“録音”欄の“規定のデバイス”を確認したら“音量”ボタンを押す。
すると、左図のようなダイアログが出るので“Line”のところの一番下の“選択”にチェックを入れ、“音量”のスライドバーで録音レベルを調節。とりあえず、最大値にしておく。
下が、今回買った『DIGION SOUND 5 EXPRESS』の起動画面。新規作成を選んだところ。
右のほうの赤っぽい色で“録音”となっているところの一番下“モニター”にチェックを入れて、カセットプレーヤーの再生ボタンを押すと、その上に音量にあわせてレベルメーターが表示されるので、その右のスライドバーで、テープの最大音量が一番上にならないように録音レベルを調節する。するのだが、最大レベルなんて、テープ全部を聞かないとわからないので、最初の5分くらい聞いて、まぁ、一番上にしておけばいいやということにした。
その上、デフォルトでは“モノラル”になっているので、“ステレオ”にしておくのを忘れないようにしなくてはいけない。
録音レベルを決めたら、真ん中あたりにある“コントローラー”の録音ボタンを押す。これだと、たんに待機状態になるだけで録音は始まらない。テープを巻き戻して再生ボタンを押し、コントローラーの再生ボタンを押すと録音開始。とりあえず、テープの片面全部を一気に録画することにした。今録音しようとしてるのが、46分テープなので、片面だと23分だ。CDからの吸出しが1枚数分で終わるのに対し、23分の曲を録音するには23分かかる。
23分たって、コントローラーの停止ボタンを押すと、下のような波形が表示される。
まずは、これを1曲ずつに分割したい。どうやら、分割したいところで、“キューポイント”なるものを設定していけばいいらしい。どうやって設定するのかと思ったら、ツールメニューから“編集”→“キューポイントの挿入”とやらなければいけないっぽい。ええー? キューポイント挿入ボタン用意しとけって感じ。と思ってマニュアルを読んだら、キーボードの“M”キーでカーソル位置に挿入できるようだ。
で、左がキューポイントを設定したところ。基本的には、波形が水平になっているのが音のないところだから、そこが曲の切れ目とみてどんどん追加していけばいい。だが、曲中でも一瞬音が途切れたり、曲が終わって、ほとんど無音部分がなく次の曲が始まることもありうるから、実際には音を聞きながら、曲の終わりにキューポイントを挿入する。
ところで、曲と曲の間の無音部分が、たとえば4秒あったとして、この4秒の中のどこにキューポイントを挿入すればいいのかな? 前の曲が終わった瞬間か、次の曲が始まる寸前か、それとも中間あたりにしておけばいいのか。まぁ、よくわからないので、中間あたりにしておくことにした。
で、1曲目の終わったとこにキューポイントを挿入したところで、曲の分割を行なってみる。なんと、こちらは、“サウンド分割”ボタンが用意されている。なんだかなぁ。
そのボタンを押すと左のようなダイアログが出るので、“キューポイントにしたがって分割”を選び、“次へ”を押す。
で、次のダイアログボックスで“OK”を押すと……おいおい待て待て、曲を分割してファイルを作ったぞ。うーん、この“サウンド分割”ってのは、そういう機能だったのか。
てことは、曲を分割してそれぞれに編集を加えるってことはできないのかな。23分の全体で曲の不要部分を削除したり、ノイズを取ったりして、最後の最後に“サウンド分割”すると、分割した状態のファイルが作られると。ちょっとわかりにくいな。
なので、とりあえず、最初に全曲の切れ目にキューポイントを挿入。
不要部分の削除は予想通りの操作でできた。消したいところをドラッグで選択して、“切り取り”ボタンを押せばいい。
“エフェクトランチャー”というのを見るといくつか“ノイズリダクション”ボタンがある。テープ録音の場合は、テープ特有の「サー」というノイズが入ることが多いから、これを消すには、“ヒスノイズ”というのを選べばいいらしい。ところが、今録音したやつを聞いてみると、意外ときれいな音で、(私の耳では)ノイズは感じられない。ためしに、ヒスノイズのノイズリダクションをやってみると、逆に曲中の小さな音が消えてしまった。今回はノイズリダクションは行なわないでおく。
左図の中に“ノーマライズ”というのがある。これは、曲中の音量の最大値を、出力レベルの最大値に合わせてくれるとのこと。どの曲でもこれをやっておけば、音量のレベルをそろえられるし、普通は、多少小さめに録音された音量をギリギリまで大きくしてくれる。なるほど、今後は、全部の曲で最後に“ノーマライズ”をしておくことにしよう。
下の図が、全部の曲間に、キューポイントを入れて、不要部分を削除して、ノーマライズしたところ。考えてみれば、最後に曲の分割を行なうときに、“無音部分で分割”ってメニューがあるのだから、“無音部分にキューポイントを挿入”っていうメニューがあってしかるべきだと思う。その後で間違って挿入してしまったキューポイントだけ、実際に曲を聞いて削除していったほうがラクだろうに。
で、さきほどのように“サウンド分割”を行なう。さっきは気が付かなかったが、ファイル形式としてちゃんとmp3も選べるようだ。エラい。
“詳細”ボタンを押すと、ちゃんとビットレートなんかも設定できる。デフォルトでは“128kbps
44100Hz ステレオ”になっていたので、ここはそのままで。
OKを押すと、ファイル分割&エンコード&保存が始まる。23分の曲を処理するのにだいたい3分くらい。おおっ、結構速い。
左図は、できたファイル。曲名なんかは、あとからひとつひとつ手入力していかなくちゃならないのか。mp3のIDタグも同様。ウィンドウズメディアプレーヤーなど、ほかのソフトで編集しなくちゃならない。これはめんどうだな。
左図の一番下にあるのは、元の波形をそのまま保存したもの。238MBもある。まぁ無圧縮だから、そんなもんか。ほかの分割された12個のmp3ファイルの合計は、20.7MB。約11分の1だ。
元の(録音したままの)データも残しておきたいのはやまやまだが、データ量が大きいこともあるし、どうせもともとテープからの録音なので、そんなに音質にかだわることもない。いずれ削除することになるだろう。
さて、ここまでの作業時間は、約2時間。まぁ、初めてだから、しかたがないところもあるが、まだあとこれからテープのB面も同じことをしなくてはならない。ふぅ。これでは、全部データ化するのは時間がかかるなぁ。
1月15日 カセットテープの曲をデジタルデータ化したい
前々からやりたいやりたいと思っていたのだが、古いカセットテープに録音してあった曲をパソコンに取り込んでmp3で保存しておきたい。
以前にだいぶ捨てたのだが、押入れをあさったら、まだこんなにカセットテープが残っていた。数えたら52本あった。探せば、まだ5〜6本は出てきそうな気がする。
カセットテープは、5年ほど前に、10数年使ったミニコンポを捨てて以来、聞く環境がなくなってしまったので、ほんとにただのお荷物でしかなかったのだ。
捨てたテープは、ほとんど後にCDで買いなおしているが、捨てられなかったものは、CDで出ていなかったり、廃盤になったものが多い。また、テレビやラジオから録音したものもある。とは言っても、ほとんどがゲームミュージックだ。
これらに録音された曲をパソコンに取り込んで、でもって、こいつらも捨ててしまいたい。
そんなわけで、カセットテープのプレーヤーを買ってきた。新宿のさくらやで6720円。別に音質にこだわるつもりもないので、こんなやつで十分だろう。
録音機能もついているが、これは不要だな。再生時のテープスピードコントローラーが付いているので役に立つかもしれない。というのは古いテープは、テープがのびていて曲が微妙にゆっくりになってしまっているものがあるから。そんなときに微妙に速めに再生するといいのだが、まぁオリジナルの曲のスピードなんてわからないから、どっちでもいいと言えばいいことかも。
あと、AC電源ではなくて単三電池で動かさなくてはならないのはちょっと不安。どれくらいもつものなんだろうか?
たぶん、今後テープを聞く人はほとんどいなくなって、こういったプレーヤーも売られなくなっていくのだろう。そういった意味からも、今のうちにデジタル化しておくべきだろうと思ったのだ。
さて、パソコンとの接続だが、プリウスの本体裏側にあるLINE IN端子とこのテープレコーダーのイヤホン端子を下の写真のような両端がステレオミニプラグになったケーブルでつなぐげばいい。
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左上:円の中心に向かって矢印が書いてあるほうがLINE
IN端子。ひょっとするとプリウス本体前面のマイク入力端子でも大丈夫かも。
右上:テープレコーダーのイヤホン端子。
左:両端がステレオミニプラグになったケーブル。
これらをつなぐだけなので、なにも難しいことはない。
ソフトを買わねばならない。まぁ、録音だけだったら、プリウスに付属の『PriusサウンドREC』というツールでもいいのだが、曲の切り分けとか不要部分の削除とか、できればノイズ低減の機能もあるとうれしい。
そこで、近くのショップへ行ったのだが、どれがいいのかさっぱりわからない。
で、買ったのがこれ。デジオンという会社の『DIGION
SOUND 5 EXPRESS』というソフト。まぁ、本来は6トラックまで音の重ねあわせができたりするサウンド編集ソフトのようだが、パッケージの裏に「こんなところで威力を発揮します」とあって「アナログソ−スのデジタル化」というのが裏面の3分の1くらいの大きさで書いてあったので購入。価格は8130円。そもそも、いまどきアナログテープのデジタル化に特化したソフトの需要なんてないのだろうな。
サクっとインストールして起動してみたけど、どこをどうしていいのかよくわからない。
なので、マニュアルをよく読むことにして、今日はいったんここまでにする。
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